10年ぐらい昔の話。
どデカい池がある公園に子どもを連れて遊びに行った時のこと。
近くで池をのぞきこんでいたカップルが何やら騒いでいる。
何だろうと見てみると、池に泳いでいる動物を指差して、
「あれ、バービーじゃない!?」
「ほんとだ、バービーじゃん!」
「だよね!バービー初めて見た!」
・・・それを言うならビーバーじゃね?バービーは八頭身の人形ですけど。
しかもその生き物はビーバーじゃなくてヌートリアですから!(※)
二重に間違っているカップルが大変微笑ましい、晴れた日の公園だったのでした。
(※)ヌートリア:大型のげっ歯類、特定外来生物
最近の話。
夫婦のパートナーシップについて話をするために、某自治体の男女共同参画事業に講師としてお邪魔した時のこと。
講演前に担当課長さんと話をしていたところ、
「平塚さん、育休なんて大変だったでしょう。休暇とはいえ赤ちゃんのお世話しないといけないんだから。」
「いえいえ、自分が取りたくて取ったものなので。充実した時間を過ごせました。」
「あぁ、男はまぁ、育児だけでいいですもんね。ご飯とかは奥さんが?」
「ん?いえ、私が作ってましたけど・・・。」
「え?ご飯も作ってたんですか!それは大変だ。」
「いや、ご飯だけじゃなくて、家事全般やっていましたけど・・・」
「え!?洗濯とかもですか!!?」
「えぇ、洗濯も、掃除も、買い物も。」
「お、奥さんは何を・・・」
「・・・仕事・・・ですね。」
などという会話に。
課長さん!育休は休暇じゃありませんから!
そして家事は夫婦でやるもんですから!
二重に間違っている課長さんの横で、部下がチーンとなっているのが大変気の毒な雨の日の講演前だったのでした(後からその部下の方にめっちゃ謝られた)。
自治体の男女共同参画担当の部署って、課長さんから上はこんな感じの人がまだごろごろいる(たまに講師がこんなレベルのこともある)。
担当者の苦悩やいかに、だ。
でも、この年代の方々に分かってもらわないといけない。
理解は出来なくても、若い世代はこういう感覚なんだ、今はこういう時代なんだと分かってもらわないといけない。
育休経験を、夫婦で家事育児をシェアしてきた経験を喋り散らして生きていこう。
いつまでもバービーじゃ困るのだ(意味不明)