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夫のやる気スイッチ・・・入ってます(笑)

ワークで使用した「価値観カード」の一部(©kei hiratsuka)
ワークで使用した「価値観カード」の一部(©kei hiratsuka)

土曜日に「夫のやる気スイッチ!の入れ方 〜2人のちょうどいい家事育児バランスを見つけよう〜」というイベントで、講演&ワークをやってきた。

 

夫婦間で家事育児シェアをいかにいい塩梅で楽しんでやるのか、ということを話をしたり、ワークをして参加者に語ってもらったりしたのだけれど、

その中で「こういう状態に陥ること、あるある、うちもあった」と思った話を。

※詳細な内容は実際の話とは若干違う話にしてあります

 

最初の自己紹介の際に、

「うちの夫は家事も育児も多少はやってくれるのですが、いざシェアすることについて話し合おうとすると話し合いにのってくれなくて、やって欲しいことを伝えても拒否されてしまうんです。うまくシェア出来てなくて悩んでます。」

という参加者さんがいた。

 

ところが、よくよく話を聞いてみると

「夫は仕事で帰りが遅いので、保育園のお迎えから夕飯、お風呂、寝かしつけは私がワンオペでやってます。その代わり夫が帰ってきてから皿洗いと洗濯、あと朝早く起きて部屋の掃除を担当してます。」なんて話が出てきたので、

私は(めっちゃシェア出来てますよ!?)とツッコミたいのを我慢して色々水を向けながら話を聞いていたら、

「今ふと思ったんですけど、もしかしてそれなりにシェア出来ているんですかね。」

と、自分でお気づきになられました(笑)

 

参加者一同から「それなりにどころか、バッチリ出来てますよ!(笑)」とツッコミ。

 

もちろん、全く問題が無いわけではなくて、

子どもと一緒に寝た後にパートナーが帰ってくるのでなかなか顔を合わせて話が出来ないこととか、

やって欲しいと伝えて拒否されている話は、そもそもパートナーは「やって欲しい」と言われていることを「むしろやらない方がいい」と思っていて、そもそもの価値観の問題をちゃんと話し合えていない、とか、

それなりに問題は抱えているのだけれど、夫婦二人とも目一杯頑張っているし、多分世間の共働き世帯平均と比べたらかなり上手にシェアできている。

でも、そういうことが見えなくなることって結構ある。

我が家も、私も仕事で忙しく、妻も夜勤有りの変則勤務だった頃、お互いに頭パンパン身体クタクタになるぐらい頑張っていたし、よくやっていたのに、

「全然うまく回っていない、自分だけが大変」とお互いに思い込んでいて、喧嘩ばかりしていた時期があった。

そこが拗れて離婚寸前までいったこともある。

 

頭パンパン身体クタクタなうえに生活時間がズレているから、話し合うことを放棄してしまい、相手がどう思っているのかを確認しない。

自分のやることにいっぱいいっぱいで、見えていないところで相手が何を担ってくれているのかに思いが至らない。

 

そんな状態になってくると、

「二人とも目一杯頑張って」いるし「絶妙なバランスでシェアできて」いるにも関わらず、「全然うまくいってない!」

と思い込んでしまうことがよくある。

傍から見たら当たり前のことが見えなくなってしまうことがままある。

 

昨日参加された方は、赤の他人である私や他の参加者に対して、自分の置かれている状況を滔々と語る中で「あれれ?自分が思っていたより出来てるのか?」と気づくことが出来た。

「もしかして我が家に足りてないのは、夫婦でしっかり話し合う時間なのかな?」とも。
自分で気づいてもらえたことが嬉しかったなぁ^^

 

家事育児でパートナーに対して無性にイライラしてしまったり、

もう二人の間では解決できない!ダメだ!と思ったりしたら、

客観的に話を聴いてくれる人に話をすることはとても有効だ(聴いてくれる相手の人選は重要だけど)。

話すこと、聴いてもらうことで、自分の思いが整理されて自ずと答えが出てくることが多い。

(うまくいかない時はちゃんとお金払ってプロ(キャリアコンサルタント)に聴いてもらうといい)

 

話し合うことを諦めないこと、

自分が大変な状況にある時は限界になる前に「大変です!」とちゃんと伝えること、

そんな簡単そうなことが出来なくなってしまうときがある。

 

そう知っている、そのことだけでも「二人のちょうどいいバランス」に一歩近づける。

 

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